スマイルオフィスなないろとは

代表 廣川衣恵よりごあいさつ

多様性の時代に向けて取組を進めようと気運が高まるなか、女性の活躍推進、働き方改革、年齢を問わない人材の活用、高度外国人材の受け入れ促進、バリアフリー社会の実現等と共に見えないマイノリティであるLGBTQに関心が寄せられるようになりました。

なぜ今、LGBTQなのか

これまではLGBTQを眠れる巨大市場として攻略しようという動きが主流でしたが、新たな動きとしてLGBTQ周辺のストレート層にも広がる消費傾向が注目されています。

そのような中、LGBTQ対応の取組を進めることにより全ての人が働きやすい環境を作ることが人口減少が進む中で優秀な人材の確保に有利となります。何より、LGBTQに配慮ができるということは、女性や障がい者など他のマイノリティ属性を持っていても働きやすいという先進的なイメージを獲得し企業価値を高めるからです。

取組みを進め職場の心理的安全性が高まると、従業員が安心して自己開示できるようになり、信頼に基づいた活発なコミュニケーションが実現します。性的マイノリティ当事者のみならず誰もが働きやすい職場を創ることでモチベーションアップなど能力発揮につながりチームとして生産性が向上するなどの効果が期待できるうえ、多様性を認め合う組織風土を実現することで、新たなイノベーションを生みだすことが可能となるのです。

想い

私は約40年間、札幌市で働いてきました。

2016年に性的マイノリティの方たちから「行政として、自分たちの存在を認めてほしい」と要望を受けた当初、私は何もわかっていなかったし何も知らなかった。
でも知ってしまった大きな問題は見過ごせず、2017年6月政令指定都市初となる LGBTQ パートナーシップ宣誓制度創設に携わり、退職後も認定こども園の施設長として勤務する傍ら講演活動などを通じてLGBTQの理解促進に尽力してきました。

「スマイルオフィスなないろ」を立ち上げたのは、国の法整備が進まない中、LGBTQ パートナーシップ宣誓制度が全国的に広がりつつはありますが、今もまだ理解が広がらず、当事者の方たちの苦しみが消えていないことを痛いように感じたからです。

そう感じるのは、私自身がマイノリティ属性を持つ一人の人間として体験した強烈なある出来事があったからでした。

それは、ある時上司に「あなたは高卒で学歴もない上3人も子どもがいる。ということは同じ年数を働いてきた男性と比べて明らかに劣る」と配属初日に言われてしまったのです。
まだ1分も一緒に働いていないのに…
そうです。私は、組織の中でマイノリティでした。

当時の上司は、結婚して専業主婦の妻がいる男性を基準に考えていたのでしょう。
多様性の時代といわれていますが、多様性とは、一言で言えば「誰も排除しない、まぜこぜOKの社会」だと思います。
違いのある人たちがいることを認め合い補い合うことのできる組織がもっともっと増えていかなければ、皆んなが息苦しいのはないでしょうか。

誰もが自分らしく生きたい
そう思っていると思います。

私は、自分の大切な人が生きる社会が、優しく温かい社会であってほしい
誰もが自分の可能性を信じて挑戦し、応援し合うことができる社会であってほしい

セクシュアリティを隠して働いている友人がいます。
働きながら幾つも資格取得に励んでいます。いつか周囲に知られ働けなくなってしまうのではないか、その時のためにと。

また、カミングアウトしたために嫌がらせを受けて退職せざるを得なかった友人もいます。
どちらも一生懸命に働く素敵な友人です。こんな素敵な人たちが働けない職場って…。

多様性を尊重する社会に向けて取組みを推進することで、就職や職場で悩んでいるLGBTQ当事者、また、それ以外のマイノリティ属性の人が働きやすくなるだけではなく、受け入れる企業にとってもイノベーションのきっかけになるなど大きなプラスがあります。
ひいては不毛な生きづらさをなくし、より良い人間関係と地域を作ることにもつながります。

性的マイノリティの方の悩みは、当事者が苦痛を伴いながら必死に声をあげても解決するものではありません。
マジョリティである異性愛者がアライとなって、少しずつでもその輪を大きくしていくことが大切です。

非当事者でありマイノリティ属性にある私だからこそ企業の皆さんへの橋渡しになることができるし、また、お役に立てることがあると信じています。

LGBTQ+
プラスには、性的マイノリティの方だけではなく、マイノリティ属性である女性、高齢者、障がい者などが含まれると私は考えます。

ダイバーシティインクルージョン社会(多様性を尊重する社会)に向けた取組を進め、すべての人が安心して自分らしく働ける社会を創ることは、必ず日本を元気な未来に繋げるものです。

子どもたちにどんな未来をバトンタッチしたいですか?
ぜひ、一緒に考えていこうではありませんか。

プロフィール

廣川衣恵(ひろかわ きぬえ)

1957年8月 札幌市に生まれる
1975年3月 静岡県西遠女子学園高等科卒業
1979年 札幌市役所入庁
2016年 市民文化局男女共同参画室男女共同参画課長に着任
2017年6月 札幌市パートナーシップ宣誓制度、同年10月札幌市LGBTQフレンドリー指標制度、両制度の創設に携わり
2018年3月退職

息子3人とトイプードルの女の子、茶トラの男の子の母

廣川衣恵のポリシー

  1. いつも笑顔
  2. 明るく爽やかにご挨拶します
  3. 自分にも他人にも誠実で真心で接します
  4. ポジティブで周りの人たちを元気づけます
  5. 優しさと合わせて凛とした強さを持ちます
  6. 素直に聞くこと感じることを大切にします
  7. 愛に基づいた行動をとります
  8. 常に感謝を忘れません

8つのポリシーを胸に

  • 誰もが自分の可能性を信じてチャレンジして互いに応援できる世界に
  • 子どもの夢を応援できる大人を増やすために

そのために誰もが安心して自分らしく働ける職場、違いを尊重し合う職場創りのために人生をかけて取組みます。

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